Tricksters2ッ
そんなわけで、最後の章になりました。
─────床に額を押し付ける。
「…………と、いうわけで俺無職になりました。ごめん、李花」
「じゅんちゃん……ごめんってどういう意味?」
「だって、無職の男と結婚したって李花が苦労するだけだろ? そんなの悪いし……」
あんなワンマン経営の会社、信用するんじゃなかったぜ。
ゼンは、マジで俺を解雇した。
解雇通告が送られてきて、僅かな退職金が振り込まれた。