Tricksters2ッ
「はい、じゅんちゃん。お水」
「ありがとう」
最悪な一日ってなんなんだよ。ゼンの野郎。適当なこと言ってんじゃねーよな?
「じゅんちゃん、どうしたの?」
「ん? なんでもない」
李花は、今朝もフリフリエプロン姿だ。
アイツがリビングの方へ姿を消したので、李花の手を掴んでベッドに引き入れる。
「そのエプロン、エロすぎなんだよ……昨日の夜から、俺のこと誘ってんだろ?」
「やだ、だって可愛いかと思ってつけてるだけだよ」
李花が顔を赤くして小声で呟いた。
「可愛いすぎて、エロいんだよ。今日帰ってきたら、裸にエプロンとかやってくれんだろ?」
ニッと笑って、耳元で囁く。その耳が可愛くてキスをする。
「じゅんちゃん! 変態!」
「静に……アイツに聞こえるだろ」
李花の唇を優しく塞ぐ。柔らかい唇は最高の感触だ。はあ、二日酔いからちょっと回復する。
変人に囲まれた生活の中の唯一の癒やし。李花みたいな彼女がいて、俺幸せ。
その少し照れた顔も、髪をアップにした首筋も、朝食の炊き立てのご飯の香りがするとこも、李花は日々いい女に成長していく。