Tricksters2ッ

「はっ……裸にエプロンって

 結構、大胆なプレイがお好きなんすね。
 さすが所長代理になる人は器が違うっていうか、なんで俺に彼女ができないか分かった気がします!

 今夜の合コン頑張ります!」


「勝手に頑張れよ。俺は、帰……」

「キャーッ、真部所長代理がいないと思ったらこんなとこにいた!」

「はやく、あっちで飲みましょう!」

「私たち、所長代理目的で来たんですから!」

「はい、立って。飲みましょ飲みましょ」


 え?
 はい?
 
 両腕ガッチリ掴まれて連行されていく。女子力つえー。違う意味で強い。

「いやいや、俺帰って李花の誤解とかねーと……」
「所長代理は、ビールでいいんですか?」


 聞いてない?
 
「あーっ、狡い! 管理部は今日一日所長代理と一緒だったんでしょー総務部に隣譲ってよ!」

「ダメダメー、広報部に譲って!」


 井上の、冷たい視線が俺に突き刺さる。


「所長代理、俺の“嫌いランキング”一位急浮上です」



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