Tricksters2ッ


 藍莉は、トリックスターズは自分のモノになると発言している。


 それは上手くゼンに取り入ろうとしているからだ。

 目的はわからねーけど、俺も利用しようとしている。



 でも、無理があるだろ?


 下手すると逮捕もんの事をやってるんだぜ?


「藍莉、俺たちは遊んでるわけじゃない」


 藍莉はシャンパンを一気に飲み干した。丸い瞳にうっすらと涙がたまる。


「私だって! 遊んでるわけじゃない!」


 キッと俺を睨みつけ、強烈な怒りをあらわにした態度。


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