副会長の秘密
たとえ兄弟とはいえ、性格が正反対だから、私とみなちゃんみたいタイプが別れるみたい………(笑
でもさすがに、弟が明るくてお喋り好きな活発な感じで、兄がちょっと口下手だけど紳士な感じだったら
きっと、意見は別れるよね…。
「…ゴメンっ。あのさ、先行っててくれないかな?」
副会長に夢中なみなちゃんに、私は声をかけた。
「いいですけど…、どこか具合が悪いのですの?」
「ううん、そういう訳じゃないんだけど…。ただお手洗いに行きたいなぁって思って…」
思わず、えへへと笑って見せると、みなちゃんは一瞬驚いたあとニコリと微笑んだ。
「…まあっ!!そういうことならっ。んふふ、行ってらっしゃい♪」
……う、分かってる。
絶対、分かってる…私が京甫先輩を探しに行くこと…。
「それじゃあ、私は先に辰巳くんを探しときますわね♪」
そう言ってみなちゃんは、嬉しそうに歩いていった。
ありがとう、みなちゃん…!!!!
姿が見えなくなったのを確認すると、私は副会長が歩いていった、3階に急いで向かった。