副会長の秘密





避ける暇もないまま…

目の前からドンッという衝撃が走った。




「……きゃっ」



私の身体は一瞬で、階段に放り出される状態になる。



いやあああああぁー!!
お、落ちるっ!!!!!



必死に目を閉じる私。

絶対に来る苦痛を覚悟した…その瞬間だった。




パシッ……。



…右手を強く掴まれた、温かくて、大きな手。

そして遅れて、低い声が聞こえた。




「っ……あぶね」



……へ?
だ、誰っ!!!!?





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