副会長の秘密




まぁ、私より器用なみなちゃんは、雑用を頼まれても1時間くらいで終わらせちゃうからほんとすごいって思う…。



「…ふーん、そっかあー南が日直ねえ」



と納得したのかうんうんと頷き、何を思ったのか今度は私の話題を振ってきた。



「…あ!そういえばさー」

「ん?何??」

「いやー、水野って今日は何もないんだなーって思って?ほら、いつも放課後ってあんまり見かけないし、授業とか終わるとすぐどこか行くじゃん」



…ギクッ。



う、嘘…
バレてたの…!?



あんまり日頃私の話題を振ってこないから、つい体を強張らせる私だが、山瀬くんは不思議そうな顔をして聞いてくるだけで、



「あ、あはははー。
だって、山瀬くん部活入ってるでしょ?ほらっ、私って部活に入ってないからさ、すぐ家に帰っちゃうんだよね」

「ああ、そっか!なるほどなー」



苦し紛れでニコッと笑ってそう言うと、山瀬くんはそれ以上は何も言わず、納得したように私に笑顔を返してくれた。




はあああぁ…
苦し紛れで言ってみたけど……納得してくれて良かった



山瀬くんは多分…ただ普通に疑問に思って聞いているだけだ…







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