副会長の秘密



でも、ほんとすごいよね……
お手洗い場所なんて全然思えないよ…



ログハウスにつくと、家のように作られている為、ちゃんとした玄関があって、私は靴を脱ぐと広間まで向かった。



「おじゃましまーす」



広間に入ると、自動販売機と休憩ができるようにか椅子と机があって、休憩をとれるスペースがあった。


もちろん、もう少し早かったら誰かいたんだろうけど、そこにはもう誰もいなくて、


静かな広間を通りすぎると、真っ直ぐお手洗い場所に向かった。









「…ふう。」



手を洗って、広間に戻ろうと長い廊下を歩いていた。


広間に帰ってくると相変わらず誰もいなくて、



ついでにと思って、自動販売機でお茶を買うことにした。



「山に自動販売機なんてないし、もう少しでなくなりそうだったんだよねー……あっ」



……チャリンッ。



100円玉がうまく入らずに、下に落ちてしまった。



「あわわっ…、う、うそでしょ!?なんで下に入っちゃうのおぉ」



慌てて掴もうとしたけど、逆に状態は悪化して100円玉はコロコロと転がり…運悪く、自動販売機の下に入ってしまった。



ううっ。
ほんと運が悪い…



しゅんと肩を落とすと、財布を近くにあった椅子の上に置いてとりあえず、



「…取れるようにいい、…んーっ!」



しゃがみ込んで、落ちた付近と思われる所に手を伸ばしてみたけど、



んぬぬぬ。
な、なんで、届かないのぉ
あと少しなのに…!




私の手じゃ100円玉は指の先に当たるだけで、いくら頑張って伸ばしてみても届かなかった。



そんな感じで100円玉と葛藤して10分くらいして……



100円玉を取ることに少しだけ諦めていると、外から騒がしい声が聞こえてきた。






「ここで休憩しましょうよ♪葵くぅん」

「はいはーい、私さんせー」

「私も疲れちゃったあぁー。休もうよー、葵くん」



それも、女の子達が甘ったるい声で言っているから、すぐに誰がいるのか分かった。


いや、もうだってね、


特定できる人なんてあの人しかいないじゃん……





「…副会長だ」




< 97 / 103 >

この作品をシェア

pagetop