副会長の秘密
でも、ほんとすごいよね……
お手洗い場所なんて全然思えないよ…
ログハウスにつくと、家のように作られている為、ちゃんとした玄関があって、私は靴を脱ぐと広間まで向かった。
「おじゃましまーす」
広間に入ると、自動販売機と休憩ができるようにか椅子と机があって、休憩をとれるスペースがあった。
もちろん、もう少し早かったら誰かいたんだろうけど、そこにはもう誰もいなくて、
静かな広間を通りすぎると、真っ直ぐお手洗い場所に向かった。
「…ふう。」
手を洗って、広間に戻ろうと長い廊下を歩いていた。
広間に帰ってくると相変わらず誰もいなくて、
ついでにと思って、自動販売機でお茶を買うことにした。
「山に自動販売機なんてないし、もう少しでなくなりそうだったんだよねー……あっ」
……チャリンッ。
100円玉がうまく入らずに、下に落ちてしまった。
「あわわっ…、う、うそでしょ!?なんで下に入っちゃうのおぉ」
慌てて掴もうとしたけど、逆に状態は悪化して100円玉はコロコロと転がり…運悪く、自動販売機の下に入ってしまった。
ううっ。
ほんと運が悪い…
しゅんと肩を落とすと、財布を近くにあった椅子の上に置いてとりあえず、
「…取れるようにいい、…んーっ!」
しゃがみ込んで、落ちた付近と思われる所に手を伸ばしてみたけど、
んぬぬぬ。
な、なんで、届かないのぉ
あと少しなのに…!
私の手じゃ100円玉は指の先に当たるだけで、いくら頑張って伸ばしてみても届かなかった。
そんな感じで100円玉と葛藤して10分くらいして……
100円玉を取ることに少しだけ諦めていると、外から騒がしい声が聞こえてきた。
「ここで休憩しましょうよ♪葵くぅん」
「はいはーい、私さんせー」
「私も疲れちゃったあぁー。休もうよー、葵くん」
それも、女の子達が甘ったるい声で言っているから、すぐに誰がいるのか分かった。
いや、もうだってね、
特定できる人なんてあの人しかいないじゃん……
「…副会長だ」