片想

ぼんやりと写真を見つめ、
瞳にはうつっていたけれど脳まではっきりと彼女の映像が伝わらない。

ただ

可愛い女の子、
それだけの認識。


そこまでの事実を突きつけられてもアタシは彼のことを諦めることができなかった。


諦めようと想うほどに想いはつのる。
そして想いはアタシを苦しめる。

ひとには言えないアタシの想い。
だれにも相談することもできない。




和水チーフと出逢った春が終わりを告げるように毎日雨が降る。

季節は春から梅雨へ。

たまに見せる日差しは夏を思わせ眩しい日差しがいっそうアタシを哀しくさせる。





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