片想

本来、
常識のある人間なら彼のようなひとに憧れることはあっても本気で好きになるなんてないだろう。


でも時として「恋」はひとを狂わせる。

きっとアタシもその愚か者のうちのひとりだ。


なぜなら。
そう、彼は結婚しているから。


どんなに恋焦がれてもそれだけはどうしようもない事実。


彼が妻帯者であることははじめからわかっていた。

そしてふたりの間にちいさな女の子がいることも。


いつだったか写真を見せてもらったことがあった。

目元が彼に似ているとても可愛い女の子…。








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