片想

「ロッカーのキーを管理してるのは俺だからね」

そう言った。


何も言わず仕事を淡々とこなし早く今日が終わってしまえばいいのに。

そればっかり考えてる。



「ああ、
今から書類取りに行くの?」

あ、和水チーフ。

聞こえた声にアタシはちょっとどきっとする。


「はい」

宮垣くんが笑顔で答える。


「薬師さんと仕事組んでどう?
スムーズに進むだろ?」


「そうですね…」

宮垣くんはちらっとアタシを見る。

アタシは視線をそらせる。


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