片想

ってことは…。

ふたりきり?


なにも答えないアタシに和水チーフは

「んー…
僕とだけならダメかな?」

そう言って苦笑した。


「とっ…
とんでもないですっ!
すごく光栄です」

必死になって言うアタシ。

そしてそんなアタシを見て笑う和水チーフ。


「よかったよ」


外は雨が降り始めたようで静かな音が聞こえる。

静かな雨の音は
そのまま時間の流れの音のように思える。



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