片想
「それより今日のお昼はどうする?
社食はイマイチのメニューばっかだからまた悩まないと…」
アタシたちは食堂のメニューコーナーでサンプルを眺め何にしようか考える。
食堂は特に。
ホント今日は場違いなひとが多い。
小さな子供を連れた母親らしきひと、
またその子供の祖父母らしきひと。
あれ…。
あの子、
ひとり?
アタシは幼稚園くらいの女の子がひとりで立っているのに気がついた。
…その女の子と目が合った。