Girls Kissシリーズ・タラシとのキス
タラシとのキス
「アタシ、アンタのこと、大っキライよ」

アタシはいつも笑顔を浮かべ、彼女に真逆の気持ちを言う。

けれど言われた彼女は笑みを浮かべ、

「ありがとう。嬉しいよ」

と言ってくれる。

彼女は通っている女子校で有名な人。

どういう風に有名かと言うと、とても美人で頭が良く、また家柄も良い。

…とここまではまあ良いだろう。

問題はその次、くしくも4という不吉な数字に当てはまる言葉。

『女ったらし』。

……そう。ウチの高校は女子校なのに、彼女は女ったらしで有名だった。

いっつも周囲にはファンの女の子達がいて、彼女はそれを笑顔で対応する。

なのでウチの高校では、彼女のファンか、あるいは嫌っているコのどちらかとなっている。

何せ彼女はいろんな意味で、目立つしなぁ。

同級生にはおさまらず、上級生や下級生、あるいは女教師にまで関係を持ったとのウワサ。

なので賛否両論に別れても、これは仕方がないというもの。
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