brain core
会話だって聞こえる。
吸血鬼は五感は人間よりはるかに高い。
「……」
吸血鬼と言われて、皐月はどう答えるか……。
俺はあいつの見張り役だ。
「……」
いつからだったか……
さつきはまた自分が特別だって気がついていない……。
皐月
「……」
どうすれば……。
「あの、もしそうだとしたらどうしますか?剣さん?」
あたしは逆に問いかけてみる。
剣さんはその言葉に目を丸くした。
「どうって……」
「!?」
ビル下の方で叫び声が聞こえていた。
あたしはすぐに下を見た。
すでに大勢の人が集まって何かを取り囲んでいるのが分かる。
剣さんも身を乗り出していた。
「まさか……」
嫌な予感がした、あたしは翼を広げた。
「?!!!それ……」
「剣さん。ちゃんと後で話しますね。行こう蓮」
「ああ」
あたしは蓮の気配を感じていた。
蓮を呼んですぐに剣さんな前を後にして跳び立つ。
「……ほんま……やったんや……じゃあ……まさか犯人て……」