brain core
「それは勘弁してもらわなぁ~」
景は亜季をじっと見つめた。
皐月
「……な、なに言って……」
あたしは呆然となる。当たり前だ。
「あたしがその子って……不倫した親な子って訳?は、笑える」
とは言ったものの、あたしの額から汗が流れた。
「お前、傷の治りが他の吸血鬼より早いと思った事ないか?」
「!?」
確かに、それはある……。
「……それと、どういう関係があるわけ……?」
「王族はハーフや純血じゃ比べものにならないぐらいに治癒力が高い、不死身と言ってもいいぐらいな…………俺の親は研究者で俺の家族一族は、代々王族から信頼を得てけど」
「!?じゃあ……なんで……あたしは蓮の所に……」
「研究者として、お前をかくまったんだ。俺の親とお前の王族の父親は仲かがよかったって聞いたことがある」
「……」
あたしはベッドの上に力なく腰を下ろした。
「……大丈夫か?」
「……」
頷く。が、信じれって今言われても無理だ。
「……まだ受け入れられないと思うけど、本当の話やけど、お前はもう死んだことになってる。もし生きてたと知ったら……どうなるだろうな……混血は災いの元だって言うし」
「……」あたしはそのままボーっとしていた。