綺麗な百合にも棘がある
思わずケーキを凝視していると、古賀に

「食いたいなら自腹で買えよ」

と言われてしまった。

「いえ、ケーキっていうか、苺で姉を思い出してしまって」

「姉ちゃん?」

「はい。双子の姉がいるんです。高2の時に離れてしまって、今はどこにいるかもわからないんです。多分、祖母だけは知ってるんだと思うんですけど」

「そっか、じゃあお前、この仕事で力つけて姉ちゃんが会いたいって男になれよ」

「はい」

表情の変わらない古賀の顔に少し笑みが浮かんだ。


古賀に励まされた気分で、担当作家の元へ向かった。

そこで、ある人物とであうことになる。
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