綺麗な百合にも棘がある
セキュリティーが万全な高級マンション。

「ここの8階だ」

古賀はマンションのエントランスに入って行くと、そこには会社の受付のような場所があり、スーツを着た男が立っていた。

「響栄出版、古賀と申します。801の如月さんに10時に2名、伺うことになってましたが」

受付男は、少々お待ち下さいと、何かを確認してすぐに、

「はい、如月さまより承っております。どうぞ」

マンションへの自動ドアが開いた。

「ありがとう」

古賀は慣れた様に進んで行く。

「すごいですね。受付っていうんですか?」

「さあ?色々物騒な世の中だからな」

エレベーターで8階に入ってもそこにもまたドアがある。

部屋番号を押すと、

「はい」

女の声が聴こえた。

「先生こんばんは、古賀です」

「あ、今開けますね」

すぐにドアが開いた。
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