最強彼女はNo.1!?

やっぱりか…と思うのと同時に携帯を投げて返された。


立ち上がって屋上を出ていこうとする充の背中に声をかける。


「念のため言っておくけどあたしはこのメールが誰からか分かってなかったんだからね」


ゆっくりとこちらに振り向き、呆れ顔で
「ん、分かってる」
とだけいい今度こそ屋上を出ていった。


残ったあたし以外のメンバーは顔を見合わせながら
「何が分かってんだろーな?」
って言っていた。




………ふむ。


充がどこに向かったのかなんとなく予想できてるけど、その場に行きたいけど、居場所が分からん。

適当に教室回るってゆーのも時間かかりすぎるしそれに教室とは限らないし。


あー、面倒。


誰か充の行動パターン把握しきってるやついないのかな。


そんなことを考えながらとりあえず鞄を取りに教室へ向かった。


自分の教室へ着いたが…うん、閑散としてるってゆーか人が一人もいないって………もう皆帰ったのか。


流石早く帰れる時の行動早い奴らばっかだ。


呆れに近いため息をつきながら自分の鞄を手にとるが笥箕と狼龍メンバーの鞄が残っているのが目についた。





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