最強彼女はNo.1!?

後悔してもしきれない思いの中、学校に行けば萌架の姿を見れると思った。


けど萌架は一向に現れなくて…。


気がつけば萌架を見なくなって一週間が経とうとしていた。


後悔が渦巻く中、意を決して俺が萌架にと与えた部屋をノックしてみた。


だけど返事はなくて…。


むしろ部屋からは人の気配すら感じられなくて…。


騒がしくなる胸を押さえながら、ドアを開けた。




…シンとした空間。


萌架が持ってきていた物は少なかったけど、それでも多少の生活感は感じさせるものだった。


なのに今、その部屋は、生活感すら感じさせない空間へとなっていた。


クローゼットへ手を伸ばして開けてみるも萌架が持ってきていた服はなく、俺がプレゼントした服だけが寂しく残っていただけ。


分かることはただ一つ───…。


───…萌架がこの家を出ていったという事実だけ…───


膝から力が抜け、その場に座り込む。


頬をつたう温かいモノは後悔の気持ちが形になっただけ。


いくら望んでも、もう二度と返ってこない過去。


今更自分のしたことがどれだけのことなのかを思い知った。





.

< 40 / 45 >

この作品をシェア

pagetop