¥報酬1000万円








「……Wake up!…Wake up!!」
看守の太い声が耳を叩く…




鉄格子の間からの日差しを浴びながら、固いベッドから体を起きあがらせる……





カチャカチャ……



背の高い看守が鍵を開け、がっしりした体つきの看守が二葉の手首に巻かれた手錠に別の鎖を繋いで逃亡できないように施した…




そして顎で通路に出るよう促され、素足をペタペタ言わせながら指示通りに行動する…








いつものように朝のトレーニングが始まる………






コーチの怒号に合わせて腕立て、スクワットなどをこなす……




「…………う゛っ……」


バランスを保てなくなり横に一歩よろけたかと思った瞬間だった……










バシンッ!!






「……………ッ!!」

ウロウロしている看守が背中を鎖でムチのように叩く…



背中に鎖のラインが描かれているのが痛みで感じた……



「………ちっくしょ…!」


< 23 / 24 >

この作品をシェア

pagetop