2度目の恋は、やさしい蜜の味

もう、涙なのか雨なのかよく分からない。

身体が重い……

いくら夏で暑いと言ってもさすがに風邪引いちゃったかな……

なんかお腹まで痛くなってきちゃった…………。


「あれ、ここもう図書館近くの駅じゃん。でもびしょ濡れの状態では電車に乗れないよなぁ。仕方ない、歩いて帰ろう」


美月はひとりごちると雨の中歩き始めた。


美月の心の中を代弁するかのように雨はどんどんひどくなっていく。




< 91 / 132 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop