2度目の恋は、やさしい蜜の味
どれくらい走ったのか。
いつの間にか降り始めていた雨が美月の身体を打ち付けていたことに気付きようやく立ち止まった。
「振られて雨に濡れるって、テレビドラマの世界だと思ってたけど……案外、自分の身にも起こったりするもんなんだね……」
美月は自嘲するように笑った。
彼にとってはただの遊びだったんだろうな。
本気になってしまったわたしが悪い。
彼のことをきちんと知ろうとしなかったわたしが悪いんだ……。
由美の見解は間違いじゃなかったんだなぁ。
真剣に心配してくれていた由美に悪いことしてしまった……。
例え知らなかったこととはいえ、あの女性にも申し訳ない……
お腹、大きかった……玄関に添えられた左手の薬指には指輪がはまっていた……
「わたし、最低…………」
美月の視界は再び滲み始めた。