新人女性騎手の憂鬱。因縁にカタをつける強い意志は風になって走ること。運命をかけたゴールはすぐそこだ!
『お前さ~、いつも食ってばっかだろ?
背中に乗せる俺の気持ち、分かってる?』

「分かってますよ、分かってますとも!!」

『お前、遼の妹なんだろ?
なんでこうも違うかな~?』

「そ、それって…どういう意味よ?」

『遼には走りのセンスがあったよな~。
それに、俺に全てを委ねてたぞ?
俺ってば、そんなに信用ねーのかよ、このカタツムリ!』

「カッ、カタツムリ!?
どーゆー意味よ、ソレ」

『言葉のまんまだろ? おせーんだよ!』

「遅いのはアンタの所為でしょ? 私が走ってるんじゃないんだし」

『んだよ、テメェ。 俺がカタツムリだってのか!?』


もはやケンカ以外の何物でも無い。



心の声がダダ漏れだ…。

お互いに。

(>_<;)

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