オレはそんな彼女に恋をした ~地獄鬼の襲来!~ [完]
燐もその間にほかの男二人との距離を詰めていた。
そこそこ男はいい反応を示すが、燐は男たちの拳を軽々と受け止めてしまう
そして腕をひねり、頭を握ってふたりをぶつけあえば、男たちはその場に倒れこんだ
男たち四にはみじめに皆地に伏してしまった
「だから言ったのに、消えないと痛い目を見るって」
「人をなめとるからこうなるんや。・・・・なぁそこのあんた、大丈夫か?」
燐は近くに座り込んで唖然としている女に手を差し出した
女はそれに素直に受け、立ち上がる
「はい。桜獅君、相川君、ありがとうございました!」
それに二人はきょとんとした
「なんで名前知ってんや。」
「どっかであったことあるっけ?」
「私、二人と同じ学園の生徒です」
二人はハッとする
男たちの方に向いて、女の方を気にも留めていなかったがよく見れば女は二人と同じ学園の制服を着ていた
それに燐は心底しくったと思った
めんどくさいことに同じ学園の人間に本当の性格がばれてしまったのだ
「どこのクラス?」
「桜獅くんと一緒の2-Aです」
卓が燐を見ると燐は唖然として頭を悩ませていた
見覚えがないのだ
「名前は?」
「波畑 珈衣(ナミハタケイ)です」
「珈衣な。俺のこの姿誰にも言わんどいてくれ。頼むで」
言わないだろうと思いつつも一応言っておく
念には念をというやつだ
すると珈衣はうなづいて微笑んだ