それは運命のいたずら


辺りは暗くなりはじめ、街は賑やかになってきた。

周りを見渡すと、キラキラと輝くイルミネーション。


かじかむ手を両手でこすりながらあたためる。

余程寒いのか白い息が出る。





好きな人…実杏の事ならいくらでも待っていられる。


携帯を開くと、時刻は19時半を回っていた。


俺は近くにあったコンビニに入り、あったかい缶コーヒーを買った。


コンビニに出るとまたツリーの下に戻ってベンチに腰掛ける。



来なかったら…実杏にけじめのメールを送る。

< 3 / 30 >

この作品をシェア

pagetop