ガリ勉くんに愛の手を
あゆ美が今までしてきた努力は全部無駄だったのか?
(はぁ~、今からじゃもう間に合わないよ。)
体中の力が一気に抜け落ちてしまった。
希望が絶望へと変わろうとしたその時!
入口から入ってきた小さな女の子があゆ美のおしりをポンっとたたいた。
「ねぇ、ねぇ、おばちゃん。」
(お、おば、おばちゃん?!)
あゆ美はその子供にメンチを切った。
「おばちゃんが探している人、うち知ってるよ。」
「え?!今なんて?
この似顔絵の男の子を知ってるの?」
あゆ美のチラシを指さして確かに知ってると答えた。
「お嬢ちゃん、教えてくれる?
ねえ、どこにいるの?」
「先にお金ちょうだい。
10万円。」
(なんちゅう、ガキや!)
いくら子供でも騙す訳にはいかない。
あゆ美は教えてもらう事を条件に仕方なくお金を渡す事にした。
「このお兄ちゃん、【たこ萬】でアルバイトしてるよ。」
(【たこ萬】で?!)
こんなに近くにいながらなんで今まで気づかなかったんだろう。
おかげで10万円損をしてしまった。
あゆ美はすぐに仕事を切り上げ【たこ萬】に直行する事にした。
(やっぱり、私の似顔絵が正解だったわ。)
最初から自分の絵には自信を持っていた。
(待てよ、でも…
よく考えてみると私の絵って…
小さい子にしか通用しないって事?!)
段々悲しくなってきた。
(そんな事、考えてる暇はない!
あと2日しかないのよ!
急げ~!)
あゆ美は、超特急で【たこ萬】目がけて走りだした。
(私の未来が見えてきた。)
【たこ萬】はすぐそばにある。
(はぁ~、今からじゃもう間に合わないよ。)
体中の力が一気に抜け落ちてしまった。
希望が絶望へと変わろうとしたその時!
入口から入ってきた小さな女の子があゆ美のおしりをポンっとたたいた。
「ねぇ、ねぇ、おばちゃん。」
(お、おば、おばちゃん?!)
あゆ美はその子供にメンチを切った。
「おばちゃんが探している人、うち知ってるよ。」
「え?!今なんて?
この似顔絵の男の子を知ってるの?」
あゆ美のチラシを指さして確かに知ってると答えた。
「お嬢ちゃん、教えてくれる?
ねえ、どこにいるの?」
「先にお金ちょうだい。
10万円。」
(なんちゅう、ガキや!)
いくら子供でも騙す訳にはいかない。
あゆ美は教えてもらう事を条件に仕方なくお金を渡す事にした。
「このお兄ちゃん、【たこ萬】でアルバイトしてるよ。」
(【たこ萬】で?!)
こんなに近くにいながらなんで今まで気づかなかったんだろう。
おかげで10万円損をしてしまった。
あゆ美はすぐに仕事を切り上げ【たこ萬】に直行する事にした。
(やっぱり、私の似顔絵が正解だったわ。)
最初から自分の絵には自信を持っていた。
(待てよ、でも…
よく考えてみると私の絵って…
小さい子にしか通用しないって事?!)
段々悲しくなってきた。
(そんな事、考えてる暇はない!
あと2日しかないのよ!
急げ~!)
あゆ美は、超特急で【たこ萬】目がけて走りだした。
(私の未来が見えてきた。)
【たこ萬】はすぐそばにある。