ガリ勉くんに愛の手を
[Wanted]
あと、2日。
あゆ美は焦っていた。
ちあきにお願いしてなんとかオーディション出場までこぎつけたが、肝心の[訪ね人]がまだ見つからない。
似顔絵まで作ってあちこちに張り出しているのに…
(なぜ?どうして?)
もしかして[ミナミ]にはいない…?
段々、焦りが不安へと変わっていく。
(時間がない。とにかく探さなくては…)
【懸賞金10万円】までつけて必死で探しまわっているのにまだ何の手がかりもつかめていない。
そんな機嫌の悪いあゆ美を気遣いながら後輩の伸子が恐る恐る近づいてきた。
「あの~、あゆ美さん。」
見るからに恐い顔。
「何?!今、考え事をしてるから後にして!」
「す、すみません。
でも、もしかしてその似顔絵の事で協力できるかも…」
「えっ?!この男の子の事で何か知ってるの?」
あゆ美は伸子に飛びついた。
「ち、違うんです。ただ、もしかして…」
「もう!何でもいいからはっきり言いなさいよ。」
「は、はい。
この似顔絵が似ていないからかなぁと思って。」
「な、なんですって?!
この似顔絵がダメだって言うの?」
「ごめんなさい。
失礼だとは思ったんですが、私もこの男の子がお店に来た時、一緒にいたから顔を覚えてるんですけど…」
「そうだわ。伸ちゃんあの時ここにいたわよね。
じゃ、私が書いた似顔絵が似てないって事?
そんなぁ…」
あゆ美は焦っていた。
ちあきにお願いしてなんとかオーディション出場までこぎつけたが、肝心の[訪ね人]がまだ見つからない。
似顔絵まで作ってあちこちに張り出しているのに…
(なぜ?どうして?)
もしかして[ミナミ]にはいない…?
段々、焦りが不安へと変わっていく。
(時間がない。とにかく探さなくては…)
【懸賞金10万円】までつけて必死で探しまわっているのにまだ何の手がかりもつかめていない。
そんな機嫌の悪いあゆ美を気遣いながら後輩の伸子が恐る恐る近づいてきた。
「あの~、あゆ美さん。」
見るからに恐い顔。
「何?!今、考え事をしてるから後にして!」
「す、すみません。
でも、もしかしてその似顔絵の事で協力できるかも…」
「えっ?!この男の子の事で何か知ってるの?」
あゆ美は伸子に飛びついた。
「ち、違うんです。ただ、もしかして…」
「もう!何でもいいからはっきり言いなさいよ。」
「は、はい。
この似顔絵が似ていないからかなぁと思って。」
「な、なんですって?!
この似顔絵がダメだって言うの?」
「ごめんなさい。
失礼だとは思ったんですが、私もこの男の子がお店に来た時、一緒にいたから顔を覚えてるんですけど…」
「そうだわ。伸ちゃんあの時ここにいたわよね。
じゃ、私が書いた似顔絵が似てないって事?
そんなぁ…」