ガリ勉くんに愛の手を
第10章 僕は変わる
[第一歩]
僕とあゆ美は東京に着いたその足である人を訪ねる事にした。
それはあゆ美の友人でCMプロデューサーをしている竹原ちあきと言う女性だ。
「着いたばかりでごめんね。
ゆっくり休んでる時間がないのよ。」
「いえ、僕は大丈夫です。」
東京駅から電車を乗り継ぎ、渋谷へ。
そこから10分ほど歩いて行くとガラス張りのおしゃれなビルが見えてきた。
「Reeダンススタジオ、ここだわ。」
(ダンススタジオか…)
僕には一生無縁の場所だと思っていた。
(まさかこの僕が…)
とても不思議な気分だ。
医者一筋で世間知らずの僕が踊っている?
思わずその姿を想像し、噴き出しそうになった。
ビルの中に入りエレベータに乗って3階へ。
下りた場所はまさしく若者たちが夢を追いかける稽古場だ。
「あゆ美さん、いきなりこんなところに来てまさか僕がここに入るんじゃ…」
とんでもない話だ。
「違うわよ。
私の親友のちあきがここで新人発掘をしてるって聞いたから直接会いにきたの。」
(そうなんだ。)
少し安心した。
あゆ美は入口から中を覗いてちあきを探している。
50人ほどの生徒が躍っている姿を厳しい表情で見ている一人の女性がいた。
「あっ、いた。あそこだわ。」
あゆ美が探しているちあきは他の人にないオーラを発し、知らない僕でも何となくその人だとわかった。
「ちあき~!」
レッスンの邪魔にならないように小さな声で名前を呼んだ。
それに気付いたちあきがびっくりして外に飛び出してきた。
「あゆ美?本当に来たの?!」
「なんとか間に合ったわ。
見つけるのに苦労したんだから…」
ちあきはもうあゆ美との約束を忘れかけていた。
そしてあゆ美が必死で探し出し、ここへ連れてきた僕を見ようとゆっくりと近づいてきた。
それはあゆ美の友人でCMプロデューサーをしている竹原ちあきと言う女性だ。
「着いたばかりでごめんね。
ゆっくり休んでる時間がないのよ。」
「いえ、僕は大丈夫です。」
東京駅から電車を乗り継ぎ、渋谷へ。
そこから10分ほど歩いて行くとガラス張りのおしゃれなビルが見えてきた。
「Reeダンススタジオ、ここだわ。」
(ダンススタジオか…)
僕には一生無縁の場所だと思っていた。
(まさかこの僕が…)
とても不思議な気分だ。
医者一筋で世間知らずの僕が踊っている?
思わずその姿を想像し、噴き出しそうになった。
ビルの中に入りエレベータに乗って3階へ。
下りた場所はまさしく若者たちが夢を追いかける稽古場だ。
「あゆ美さん、いきなりこんなところに来てまさか僕がここに入るんじゃ…」
とんでもない話だ。
「違うわよ。
私の親友のちあきがここで新人発掘をしてるって聞いたから直接会いにきたの。」
(そうなんだ。)
少し安心した。
あゆ美は入口から中を覗いてちあきを探している。
50人ほどの生徒が躍っている姿を厳しい表情で見ている一人の女性がいた。
「あっ、いた。あそこだわ。」
あゆ美が探しているちあきは他の人にないオーラを発し、知らない僕でも何となくその人だとわかった。
「ちあき~!」
レッスンの邪魔にならないように小さな声で名前を呼んだ。
それに気付いたちあきがびっくりして外に飛び出してきた。
「あゆ美?本当に来たの?!」
「なんとか間に合ったわ。
見つけるのに苦労したんだから…」
ちあきはもうあゆ美との約束を忘れかけていた。
そしてあゆ美が必死で探し出し、ここへ連れてきた僕を見ようとゆっくりと近づいてきた。