ガリ勉くんに愛の手を
これ以上は限界だと感じ、目を開けて階を確認した。

(ウソ?!止まったまま?!)

「あらん、押すの忘れちゃった。
ゴメンね!」

そりゃいつまで経ってもドアが開かないはずだ。

この数十秒の間、僕がどれだけの恐怖を味わった事か!

そしてイッコーに対し膨れ上がる疑問。

(聞くか、聞くまいか?)

筋肉りゅうりゅうのその体は確かに男。

しかし話し方はどう見ても女?

ピンポーン♪

「さぁ、着いたわよん。」

今度こそエレベータは無事到着した。

とりあえずその疑問は心の中に留めておく事にした。

僕たちが向かった先は…

トレーニングジム。

「さぁ、中に入ってん。」

イッコーに案内されて中へ。

(ひぇ~、す、すごい。)

これぞ男!と言わんばかりの筋肉マンたちが勢ぞろいしている。

(ここで?!)

想像するだけでも恐ろしい。

「あ、あの~僕もこの人たちと一緒にトレーニングするんですか?」

「そうよん。私があなたを鍛えて、あ・げ・る。」

また寒気が…

もはや僕に逃げ道はないのか。

早速、マシーンを使って体を鍛える事になったが…

(か、体が…)

2週間で変わる体ではないはずだ。

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