ガリ勉くんに愛の手を
電車に乗るとやけに人が少ない。
(そうか、いつもより時間が遅いんだ。)
その時、カバンの中で携帯のバイブが鳴っているのに気づいた。
(いけない!家に連絡していなかったんだ。)
カバンに入れっぱなしにしていた携帯を取り出して見た。
何十件もの着信。
すべて自宅からだ。
電車から降りてすぐに電話をかけた。
「勉!どうしたの?!
何かあったの?
ママ心配したのよ。
今警察に連絡しようと思っていたところなの。」
母がパニック状態で機関銃のように責め立てる。
「ママ、ごめん。
実は財布を落として……
探してたんだ。」
「財布なんてどうでもいいのに。
そんな時はママにすぐ電話をかけなさい!」
まだまだ子供扱いだ。
「ごめん。でも見つかったから大丈夫。
もう駅に着いたから。」
「そう、ママすぐに迎えに行くから待っててね」
(今日の事は、ママには内緒にしておこう。)
心配症の母が寄り道をした事を知ったらひっくり返るかも知れない。
そしてもう一つ。
母がいつも言っていた[ギャル]にあった事。
ポケットからさっきもらった紙を広げてみる。
【たこ萬】の割引券…
なぜか…
[ガングロギャル]の姿が頭から消えなかった。
(そうか、いつもより時間が遅いんだ。)
その時、カバンの中で携帯のバイブが鳴っているのに気づいた。
(いけない!家に連絡していなかったんだ。)
カバンに入れっぱなしにしていた携帯を取り出して見た。
何十件もの着信。
すべて自宅からだ。
電車から降りてすぐに電話をかけた。
「勉!どうしたの?!
何かあったの?
ママ心配したのよ。
今警察に連絡しようと思っていたところなの。」
母がパニック状態で機関銃のように責め立てる。
「ママ、ごめん。
実は財布を落として……
探してたんだ。」
「財布なんてどうでもいいのに。
そんな時はママにすぐ電話をかけなさい!」
まだまだ子供扱いだ。
「ごめん。でも見つかったから大丈夫。
もう駅に着いたから。」
「そう、ママすぐに迎えに行くから待っててね」
(今日の事は、ママには内緒にしておこう。)
心配症の母が寄り道をした事を知ったらひっくり返るかも知れない。
そしてもう一つ。
母がいつも言っていた[ギャル]にあった事。
ポケットからさっきもらった紙を広げてみる。
【たこ萬】の割引券…
なぜか…
[ガングロギャル]の姿が頭から消えなかった。