ガリ勉くんに愛の手を
おじさんが一番恐れていた事を里美は口に出してしまった。
(佐奈が本気で怒ると何しでかすかわからんからな!
ここは話をうまく切り替えんとあかん。)
「さ、里美ちゃんは芸能人で誰が好き?」
「どうしたん、いきなり話変えて。
うーん、そうやな。やっぱり健二さんが好き!」
「健二か…そう。
まぁ、男前やけどな。」
話をうまく変えたつもりがまた佐奈の機嫌を損ねる会話になってしまった。
案の定、佐奈の顔が雲ってきたのがわかった。
「そうや!おっちゃんちょっとテレビつけて。」
「なんでや?漫才でもしてるんか?」
「違うねん。今日、健二さんがオーディションに出てるねん。
ちょうど今テレビでやってるはずやから。」
おじさんは里美に言われるままテレビのスイッチを入れてチャンネルを回してみた。
「そ、それ。
良かった、まだ終わってないわ。」
出場者たちが舞台一列に並んでいる様子がテレビに映し出されている。
健二の名前を聞いて佐奈も一瞬反応はしたがテレビを見る事無く手を動かしていた。
(健二…
あの時、大事なオーディションがあるって言うてた。今日やったんや。
その為にあの女の人と…)
嫌な事まで思い出してしまった。
(うちにはもう関係ないけど…)
佐奈の中で健二に対する想いが完全に吹っ切れたのか、まったく動揺していない。
おじさんは里美と一緒にテレビを見ながら健二を探していた。
「へぇ~、健二も男前やけど、他のヤツもめっちゃカッコええな。」
「当たり前やん。全国から予選で8人だけが選ばれて今日出てるんやから。」
「そりゃすごいな。でも、8人?
1,2,3…9人いてるで。」
おじさんは指で人数を数えていた。
(佐奈が本気で怒ると何しでかすかわからんからな!
ここは話をうまく切り替えんとあかん。)
「さ、里美ちゃんは芸能人で誰が好き?」
「どうしたん、いきなり話変えて。
うーん、そうやな。やっぱり健二さんが好き!」
「健二か…そう。
まぁ、男前やけどな。」
話をうまく変えたつもりがまた佐奈の機嫌を損ねる会話になってしまった。
案の定、佐奈の顔が雲ってきたのがわかった。
「そうや!おっちゃんちょっとテレビつけて。」
「なんでや?漫才でもしてるんか?」
「違うねん。今日、健二さんがオーディションに出てるねん。
ちょうど今テレビでやってるはずやから。」
おじさんは里美に言われるままテレビのスイッチを入れてチャンネルを回してみた。
「そ、それ。
良かった、まだ終わってないわ。」
出場者たちが舞台一列に並んでいる様子がテレビに映し出されている。
健二の名前を聞いて佐奈も一瞬反応はしたがテレビを見る事無く手を動かしていた。
(健二…
あの時、大事なオーディションがあるって言うてた。今日やったんや。
その為にあの女の人と…)
嫌な事まで思い出してしまった。
(うちにはもう関係ないけど…)
佐奈の中で健二に対する想いが完全に吹っ切れたのか、まったく動揺していない。
おじさんは里美と一緒にテレビを見ながら健二を探していた。
「へぇ~、健二も男前やけど、他のヤツもめっちゃカッコええな。」
「当たり前やん。全国から予選で8人だけが選ばれて今日出てるんやから。」
「そりゃすごいな。でも、8人?
1,2,3…9人いてるで。」
おじさんは指で人数を数えていた。