ガリ勉くんに愛の手を
第2章 意外な素顔
[老人ホーム]
ある土曜日。
僕は昼食を早めに済ませ、塾に行く前に図書館に寄る事にした。
家を出て考え事をしながら駅へと向かう。
(昨日はパパ、また家に帰って来なかったな。)
父は大阪の大学病院へ来てから頻繁に家を空けるようになった。
それは父が病院内で重要なポストにいるから…
だと思っていた。
(そうだ!一度パパの病院に行ってみよう。
ちょうど図書館から近いし、いい機会だ。)
駅を降りて案内図を見ながら直接病院へと向かった。
小さい頃、病弱だった僕は父が勤める病院によく通っていたものだ。
ひ弱に見えるが病気もしなくなったし、大阪の病院へはまだ一度も行った事がない。
どんな病院なのか考えるだけで胸がワクワクする。
歩いて15分、ようやく病院へたどりついた。
(うわ~、東京の病院の2倍はあるな。
こんな大きい病院の助教授になったんだ。)
そう思うと、今まで以上に父の事を誇りに思う。
(やっぱりパパはすごい人なんだ。)
僕にとって父は憧れの存在。
患者さんを大事にし、人の命を救う偉い人。
父のような立派なお医者さんになりたい。
これが僕の夢……
僕は昼食を早めに済ませ、塾に行く前に図書館に寄る事にした。
家を出て考え事をしながら駅へと向かう。
(昨日はパパ、また家に帰って来なかったな。)
父は大阪の大学病院へ来てから頻繁に家を空けるようになった。
それは父が病院内で重要なポストにいるから…
だと思っていた。
(そうだ!一度パパの病院に行ってみよう。
ちょうど図書館から近いし、いい機会だ。)
駅を降りて案内図を見ながら直接病院へと向かった。
小さい頃、病弱だった僕は父が勤める病院によく通っていたものだ。
ひ弱に見えるが病気もしなくなったし、大阪の病院へはまだ一度も行った事がない。
どんな病院なのか考えるだけで胸がワクワクする。
歩いて15分、ようやく病院へたどりついた。
(うわ~、東京の病院の2倍はあるな。
こんな大きい病院の助教授になったんだ。)
そう思うと、今まで以上に父の事を誇りに思う。
(やっぱりパパはすごい人なんだ。)
僕にとって父は憧れの存在。
患者さんを大事にし、人の命を救う偉い人。
父のような立派なお医者さんになりたい。
これが僕の夢……