ガリ勉くんに愛の手を
駅から離れた例のカフェで真理亜は誰かを待っていた。
「よぉ!待たせたな。」
この前[アルバイト]を頼んだ達也が現われた。
真理亜は人目を気にしながら小声で話し出した。
「あんまり時間がないの。で、どうだった?
うまくいった?」
達也は一瞬迷ったが何食わぬ顔であの事を報告した。
「言われた通り、やったで。
案外、かわいい女やったわ。」
その言葉に真理亜はムッとした表情を見せた。
「聞かれた事だけで答えればいいのよ。
…じゃあ、うまく行ったのね?」
真理亜のごう慢な態度に達也はムカついたがお金の為に我慢した。
「まあ、当分立ち直られへんやろ。
ところで真理亜、この前…
あの女、遊び人やって言うてたけど初めてみたいやったで。
ちょっと触っただけでもビクビク震えて怖がってたしな。
相当ショック受けてるはずや。」
「そう。」
意外な事を知った真理亜はうれしくてたまらなかった。
(この事を知った勉くんはどう思うかしら。
あの女を絶対嫌いになるに違いない。)
そんな真理亜を見て達也は自分以上のワルだと感じた。
「ところで例の報酬は?」
「ああ、わかったわ。」
バッグからお金の入った封筒を取り出し、手渡した。
達也はすかさず、中身を確認した。
「いいわね。私たちはこれっきりよ。
二度と会う事も話す事もないから。」
達也もうなずいた。
そして何も言わず去って行った。
(ふん、あんな男、ただの野良犬よ。
エサを与えれば何でも言う事をきく。
役に立つヤツ…で、タツヤ…か?)
「フフッ… フフフ…」
計画は見事に成功した。
そう真理亜は一人確信していた。
「よぉ!待たせたな。」
この前[アルバイト]を頼んだ達也が現われた。
真理亜は人目を気にしながら小声で話し出した。
「あんまり時間がないの。で、どうだった?
うまくいった?」
達也は一瞬迷ったが何食わぬ顔であの事を報告した。
「言われた通り、やったで。
案外、かわいい女やったわ。」
その言葉に真理亜はムッとした表情を見せた。
「聞かれた事だけで答えればいいのよ。
…じゃあ、うまく行ったのね?」
真理亜のごう慢な態度に達也はムカついたがお金の為に我慢した。
「まあ、当分立ち直られへんやろ。
ところで真理亜、この前…
あの女、遊び人やって言うてたけど初めてみたいやったで。
ちょっと触っただけでもビクビク震えて怖がってたしな。
相当ショック受けてるはずや。」
「そう。」
意外な事を知った真理亜はうれしくてたまらなかった。
(この事を知った勉くんはどう思うかしら。
あの女を絶対嫌いになるに違いない。)
そんな真理亜を見て達也は自分以上のワルだと感じた。
「ところで例の報酬は?」
「ああ、わかったわ。」
バッグからお金の入った封筒を取り出し、手渡した。
達也はすかさず、中身を確認した。
「いいわね。私たちはこれっきりよ。
二度と会う事も話す事もないから。」
達也もうなずいた。
そして何も言わず去って行った。
(ふん、あんな男、ただの野良犬よ。
エサを与えれば何でも言う事をきく。
役に立つヤツ…で、タツヤ…か?)
「フフッ… フフフ…」
計画は見事に成功した。
そう真理亜は一人確信していた。