さくらシンドローム
12、体育祭


夏休みが終わった。

宿題は凜太郎に手伝ってもらいながら無事全て提出することができた。

そして、体育祭の季節がやってきた。

「あー。だりい。」

隣のズッキーが項垂れている。

「え、体育祭いいじゃん。準備で授業潰れるし。」

「それだよ。放課後まで練習やらなんやらで潰れるんだよ。デート行けねえじゃん。」

「放課後…」

そういえば俺、前の学校では準備サボって帰ってた気がする。

「抜ければいいじゃん。」

「そんなことしてみろ。校長直々の正座でガチ説教だからな。」

「まじかよ。」

「まじ。」

うあー。めんどくせえ。

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