さくらシンドローム

「服?修学旅行は制服だろ?」

「ばっか桐生。夜ホテルでは私服だろ?女子と何かあるかもだろ?気合い入れとかなきゃ。」

「な、何かって!?」

「ランデブー?」

「…らんでぶー…」

「アバンチュール?」

「…あばんちゅーる…」

「ま、それは冗談で、大きめの鞄とか洗面道具とか買っとかなきゃな。…桐生?聞いてる?」

幸雄の頭は夜のことでいっぱいになっていた。

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