Luck TesT
「押せ!」

メガネの男が叫ぶと同時に、部屋の明かりがすべて消えた。

「なんだ!?」

目が一瞬、暗闇に包まれる。

「ぐっ!」

と、腹のあたりに衝撃がはしり、思わずその場に崩れ落ちる。

バタバタと足音がしたが、痛みと目が慣れていないせいで、その後を追うことができなかった。

「難波!男が3人逃げた!」

携帯に向かって叫んだ。
携帯の向こうから、何か声がしたが、床に転がっているため、何を言っているのかはわからなかった。

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