Luck TesT
「何が目的だ」

切りつけてきた男に、布施はドスの効いた声で訊ねた。
難波は少し離れた場所で電話をしている。

「………」

手錠をかけられ、布施に威圧されるも、男は何も喋らない。

「布施さん、すぐにこっちに人をよこしてくれるそうです。彼の手当もしないといけないですし、救急車も呼んでおきました」

難波の言葉に、布施は小さく頷いた。

「しらを切っても無駄だぞ。面はすぐに割れる」

だが、男は目をつむったまま、何も言わない。

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