Luck TesT
薄暗い廊下を、こそこそと進んでいくと、つきあたりに階段があった。

「この下に居るのかな?」

携帯を取り出して時間を確認する。
開演まであと10分を切っていた。


…もうすぐ開演するっていうのに、本当にこんなところにいるの?


階段を踏み外さないよう、慎重に、ゆっくりと降りていく。


あ、でも、もしかしたらここからステージにつながってる、とか?


ふふっと笑いながら、朱美は一番下まで降りた。

「真也も待ってることだし、ちょっとだけ、顔を見たらすぐに上に戻ろうっと」

そう呟くと、朱美はそっと、ドアを開けた。

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