伝えたい
「ところで拓はこんな時間までなにしてたの?」
「疲れたから保健室で休んでた。」
「……練習参加しなよ。」
「お前こそ何でこんな時間まで練習してんの?」
「えーと…夏の大会に向けて練習?」
「いやいや、いくらなんでも早過ぎだろ。」
「じゃあ、素敵な先輩になるために…」
「じゃあってなんだよ。」
「もうっ!何でもいいじゃん!//ほっといて!!
拓と一緒に
試合を楽しみたいから
なんて
死んでも言えるわけない!
「別に良いけどさぁ…」
「…何よ。」
「お前下手なんだから誰かに教えてもらった方が良いんじゃん?」
「っ〜!余計なお世話!」
本当の事だけどさっ
面とむかって言われると
すっごいムカつく!!!
「練習すんだからどっか行ってよね!」
そう言って拓に背を向け
また練習を再開する。