誓~天才演技者達の恋~

あんた、ふざけてんの?


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「おッ、おまえ...」

「しゃべってもらうわよ」


明日香はニヤリと笑うと、賢斗の腕を掴んだ。


「おまッ!撮られたらどうするんだ」

「脅しのつもり?私はいいわよ。
スターの城崎賢斗の恋人。いい話かも知れないわね。」

「/////////////」


明日香は腕を掴みながら、一つの喫茶店を指差す。

すると賢斗の指と、自分の指を絡める。


「オマッ!!」

「私は、霧島ジュエリーの霧島明日香。
そして白野百合亜の、一番の友達」

「..........」

「ふふツ。霧島のお嬢様の私が...
指を銜えて、菊花ユリア...Yuriaのことを見ると思う?」


明日香の瞳に、賢斗は吸い込まれそうになった。

明日香は美人だ。

Yuriaにも由梨にも並ぶくらい...。

ヘタしたら勝てるくらいの美貌だ。


「さて、デートに行きましょう?」


腰まで伸びた長い髪。

少し赤みかかった髪を、明日香は風とともに靡かせた。


「土居朱美なんかには、Yuriaを渡さない」

「えっ!?」

「彼女の人生を、誰よりも強い想いを...
世間の笑いものなんかにしない。
世間から同情を買う道具にしない。

何よりも...批判なんかさせない」


“気持ちで負けた”賢斗は素直にそう思った。

ユリアを手に入れる事に、頭がいっぱいだった。


「守ろうと...していなかった....」

「はぁ!?」

「霧島明日香。
オマエにすべて話す」
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