ちょこれーと



「抱きしめて、いいですか?」




本当は、気づいていた…

あの日、ここを出た時から…


自分の胸の鼓動の意味を…



本当はずっと前から…
だって、
お向かいのデスクに座っているんだもん…


たまに見せる、彼の視線に…


その意味に

本当は気がついていた…



そんな彼が、後輩の女の子たちの間で、人気があることも…


だからこそ、
年上の私が、彼となんて…って思っていた。



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