ちょこれーと


「紗依?紗依…?」


遠くから、やさしい声がする。


「もう、朝だよ?」


その言葉に、ゆっくりと目を開いた…



目の前には、やさしい顔の青柳君がいて…
昨夜のことが急に現実味を帯びて…恥ずかしくなって、布団にもぐりこんだ。



「紗依?」


「恥ずかしい…だけだから」


「かわい」


そう言いながら、彼はゆっくりと布団をはがすと私に顔を近づけて…
そして、唇をおでこにそっとつけた。


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