ちょこれーと



青柳君が、私に触れる指も唇も、私を抱きしめる腕の力強さも…
「紗依」
って、呼び捨てにすることも、心地よく感じて…
身体中全身で…青柳君の事をもっと知りたいって、感じていた。


「紗依…気持ちいい?」


「ん…やぁ…」


「航って呼んで?」


耳元で言われ、全身が震えた。



うまく、声を出すことが出来なかったけど…


「わ…た、る」

そう言うと、彼は優しく唇を重ねて


「好きだよ、紗依」


そう、囁いた。


その言葉に、胸の中にあった。
最後の、しこりがはじけ飛んだ気がして…
頭の中が、真っ白になって…


意識を手放した。


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