俺様ヤンキーに愛されて。~third~
ーゾクッ
大男のあまりの迫力にあたしの身体は固まった。
「その汚ねぇ手、離せ」
「ゆ…指輪…返して……」
自分でも大男に話す声が震えているのが分かる。
怖い。逃げたい。
……でもここで逃げたら…あたし一生後悔する。
「離せっつってんだろ!!」
「ーー…………!!!!」
振り上がる大男の手を見てあたしは目を閉じた。
「お…お前は…」
「………え…?」
大男の戸惑った声が聞こえて閉じていた目を恐る恐る開ける。
……………え?
「その指輪とあたしのサインと交換っていうのはどう?」
「モデルの……は…華か?」