俺様ヤンキーに愛されて。~third~
目の前には華が立っていた。
あたしは思わず声が零れる。
「は…華……」
「そうよ。あたしはモデルの華
どう?サインと交換しない?」
華はあたしと話そうとはせずに大男に話しかけている。
あたしの目には大男の頬がほんのり赤くなっている様に見えた。
「……分かった。交換しよう」
「本当?よかった
…はい。」
華は大男にサインを渡す代わりに指輪を受けとる。
大男は華のサインを受けとると満足そうに去っていった。
大男の姿が見えなくなった瞬間あたしは地面に座り込む。
「みあ!!??」
華が急に座り込んだあたしに駆け寄る。
「は…華ぁ……」