俺様ヤンキーに愛されて。~third~
俺は頭に巻いてある包帯に手を伸ばして猛を睨み付ける。
猛はそんな俺を見て笑っている。
「そんなに睨むなって」
「…うるせぇ」
今日は何を話しても猛に下に見られてる気がする。
学校で怪我して救急車で運ばれて入院て…かなりカッコ悪ぃ。
下に見られるのは当たり前だよな。
階段で落ちて頭打つとか…俺、ダサすぎだろ。
ダサくて言えねぇけど実は、階段で落ちた時の記憶が全く無い。
………アホだな。
「涼。さっき頭痛ぇって言ってたけど、検査とかしなくていいのか?」
「…検査なんていらねぇ」
俺はゆっくりとベッドに腰を下ろす。
猛は心配してるのか俺を見ながら顔を歪ませている。