俺様ヤンキーに愛されて。~third~






俺は頭に巻いてある包帯に手を伸ばして猛を睨み付ける。


猛はそんな俺を見て笑っている。





「そんなに睨むなって」



「…うるせぇ」





今日は何を話しても猛に下に見られてる気がする。




学校で怪我して救急車で運ばれて入院て…かなりカッコ悪ぃ。



下に見られるのは当たり前だよな。


階段で落ちて頭打つとか…俺、ダサすぎだろ。



ダサくて言えねぇけど実は、階段で落ちた時の記憶が全く無い。


………アホだな。





「涼。さっき頭痛ぇって言ってたけど、検査とかしなくていいのか?」



「…検査なんていらねぇ」





俺はゆっくりとベッドに腰を下ろす。


猛は心配してるのか俺を見ながら顔を歪ませている。






< 275 / 402 >

この作品をシェア

pagetop