俺様ヤンキーに愛されて。~third~
腕の方を見ると……団子女が俺の腕を掴んでいる。
弱々しい力……。
「白金…くん……行こう……?」
小さい声で俺にそう話す団子女。
弱った団子女の顔を見ていると、何も言えなくなる。
「…………わーったよ…」
俺はゆっくりと団子女の身体を持ち上げた。
キレている女の方へと顔を向けると、怒った表情で俺を見ている。
…………そんなに…怒るなよ。
その時、
ふと目に入った、キレた女の隣で苦しそうに呼吸をしている佐々野みあの姿。
「…………っ…」
アイツ…あんなに辛そうにして…大丈夫なのか…?
早く、早く運んでやらねえと。