俺様ヤンキーに愛されて。~third~
本当は、
団子女の事は誰かに任せて
佐々野みあを今すぐ運んでやりたい。
どうしてこんな気持ちになるんだ?
団子女より佐々野みあの方が重症だからか?
……………違う。
…………本当は、分かってんだ。
ーーー…………でも。
「誰か…誰かみあを一緒に運んでくれる人はいませんか!?」
俺にキレていた女が、今は俺には目もくれず必死に周りにいる野次馬の生徒達に叫んでいる。
周りの生徒達は気まずそうに女から目をそらしていく。
「………にしてんだよ…」
佐々野みあを早く運ばねえと…悪化するじゃねえか。
俺が団子女を保健室へ連れて行ってから、またここへ戻ってくる方が早いか。