夕 月 夜


「え!?鈴音に暴力…」
「奮ってない!」


言いかけた優一の台詞を否定する俺。

あれは、暴力の内に入らないはずだ。


「それにしてもお前…。
鈴音と口論するとはな」

「よっぽどの事があったんだろう?」


心配そうな顔をした優一が俺の顔を覗き込んだ。


「俺は悪くない!
あの女が悪いんだ!!」


龍馬は、呆れたような顔をしていた。


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